ドル円は現在、長期的な下降トレンドの中で形成された三角持ち合いの上限付近で推移している。
ここを抜ければ一気に148円台への上昇が視野に入るが、抑え込まれるようなら再び145円割れも。
米国金利や地政学リスクに対する市場の反応も含めて、重要な分岐点を迎えている。
週足:戻り売りの節目に差し掛かる

週足では中期移動平均線(黄色)に上値を押さえられる展開が続いていたが、足元は145円を割らず底堅さを見せている。
依然として下降トレンドの範疇ではあるが、今週のローソク足が実体ベースで146.55を超えて引けるなら、トレンド変化の兆しと捉えられる可能性がある。
日足:三角持ち合いの収束点が迫る

日足チャートでは、上値を切り下げる下降トレンドラインと下値を切り上げる上昇トレンドラインが交差し、三角持ち合いの形が明確になっている。
現在地はまさにその上限であり、短期的にどちらに抜けるかで相場の方向性が定まる。
直近高値を超えれば148.65付近までの伸びに期待が持てる。
4時間足:高値切り上げの兆候、押し目待ち戦略も有効

4時間足では、6月中旬以降、安値を切り上げながら上昇を継続。
すでに146円台を明確に上抜けしており、上値のターゲットは148.65ライン。
下落トレンドラインとの攻防は継続しているが、押し目が入るようなら146円台前半でのロングエントリーも視野に入る。
1時間足:直近では反落も、調整の範囲内

1時間足では、昨晩146.95をつけた後に反落しているが、これは短期的な利確売りと見られる。
上昇チャネルを維持しており、145.80~146.20のゾーンが押し目買いの好ポイントになる可能性がある。
戦略シナリオまとめ
- 146.95を上抜け → 上昇継続で148.65を目指すロング戦略
- 146円台前半で押し目形成 → トレンドフォローの買い狙い
- 145.50を割り込む → 短期リスク回避、ポジション調整
まとめ:今日の注目ポイント
ドル円は現在、対称三角持ち合いの収束局面に差し掛かっており、方向感のない展開が続いている。
しかし、週足・日足レベルでは下落トレンドが明確であり、戻り売り優勢という全体構造に変化はない。
短期的には買いの勢いも見られるが、146.992〜148.658円付近には強力なレジスタンスが集中しており、このあたりで再び売り圧力が高まりやすい。
逆に、押しが入っても145円台前半で反発を見せるなら、持ち合い上限までの再上昇の余地も残る。
したがって、現時点では「高値更新に失敗すれば売り優勢」「145円台を明確に割れなければ押し目買い」という二段構えのシナリオで臨むのが妥当だろう。
どちらに抜けても順張りでついていけるよう、持ち合いブレイクの初動に注目したい場面だ。
