ドル円は、注目されていた三角持ち合いを上抜けることができず、再び境界線内に戻された。ファンダメンタルズに乏しい中、チャート主導の展開が続いており、特にサラリーマンや兼業トレーダーにとっては「静観」が妥当な判断となりやすい局面だ。トレンド方向は未確定であり、上も下も決定打を欠く展開が続く。
週足

週足では、長期の三角持ち合いの中でロウソク足が推移している。
上値は150円付近、下値は140円前半までが想定される中、現在値は三角の中心に近い147円台後半。明確なトレンド発生には至っておらず、長期的には方向感に欠ける。
日足

日足チャートでは、直近の陽線で上昇トライがあったものの、三角持ち合い上限で反発を受けた形となった。
EMA20とSMA9は交錯しており、短期勢の売買も錯綜している。レンジ上限を抜けきれなかったことが、再び調整への警戒感を強める要因となっている。
4時間足

4時間足では、上昇後の一服感が見られ、短期的には上昇の勢いが鈍化。
直近高値を更新できなかったことから、売り手の警戒が強まっている。
サポートの水平線付近では揉み合いが続いており、ブレイク待ちの様相。
1時間足

1時間足では、急騰後の高値圏で横ばいとなり、買いの勢いが一旦収まっている。
上昇後の保ち合いから続伸となるか、反落となるかで次の方向が決まる。
短期的な押し目買い勢力もあるが、ロスカットを巻き込む下落が起きる可能性にも要注意。
まとめ|ドル円は方向感なく推移、三角持ち合い継続中
ドル円は、依然として長期的な三角持ち合いの中で推移しており、上抜け・下抜けのどちらも決定打に欠ける状況。
週足・日足ベースでは方向感がなく、短期的にも高値圏での横ばいが続いている。
特に148.30円付近のレジスタンスを明確に抜けるまではロングは慎重に、146.70円を割り込むまではショートも様子見が無難。
このような相場では、トレードの無理な仕掛けよりも「静観」が最適解となりやすい。
