米ドル円は大きな三角保ち合いを上抜け、テクニカル的に買いが優勢な地合いとなっている。
現時点では、ブレイクアウト後の押し目形成を待ち構える局面。
ポジション調整も警戒しつつ、複数時間足で買い場を探る戦略が有効となる。
週足

長期的な三角保ち合いを今週のローソク足で上方にブレイクした形となった。
これにより、長く続いた上値抑制構造が転換し、上昇トレンドの再開シナリオが視野に入る。
節目となる150円を明確に上抜けるか否かが、今後の中長期トレンドを大きく左右する鍵となる。
日足

9月中旬以降、押し目を形成しながら三角保ち合い上限をブレイクし、目先の上昇は達成感を伴うものの、現在の価格帯は直近高値に差し掛かっており、いったん調整が入る可能性もある。
注目すべきは、ブレイク前の抵抗線(現在の146.70円付近)がサポレジ転換でサポートとして機能するかどうか。ここでの反発があれば、再度の上昇トライに繋がる。
4時間足

ブレイク後の急上昇で150円目前まで伸びたが、現在は短期的な利確も入りやすいエリアに到達。
現状は短期のEMA20と中期のEMA75がともに上向いており、上昇トレンドの継続性を示唆。
前回高値付近での攻防が続く中、いったん146.70円~148.50円までの押し目を作る展開も想定される。押しが入った場合は、そこでの買いシナリオが有力。
1時間足

目立った調整もなく高値圏での横ばいが継続。
短期の移動平均線(EMA20)はやや横ばいとなっており、短期的には買いの勢いが一服した印象。
149.20円付近には直近のミニサポートがあり、このラインを割れずに横ばいが続けば、再度150円を目指す動きが出る可能性も高い。逆にこのサポートを割り込むようであれば、4時間足の押し目ゾーンまでの下落に注意。
◎まとめ|今後のトレード戦略
現在のドル円は明確な三角保ち合いの上抜けによって、方向感のない相場から一転して「買い優勢」の地合いとなった。
とはいえ、上抜け直後である今はエントリーを焦るよりも、一度の押し目を冷静に待ちたい局面。
日足・4時間足で示唆される146.70円〜148.50円ゾーンでのサポート形成を確認し、再上昇のタイミングを見極めてロングを仕掛けたい。
