週明けのドル円は、先週の急騰に対する調整局面となり、157円台後半から156円台後半へと値を下げている。
しかし、これは上昇トレンド終了ではなく、健全な「押し目」形成の動きと判断できる。本日は、この調整がどこで止まり、再上昇へ転じるのか、サポレジ転換の視点から分析を行う。
先週のおさらい
先週の爆発的な上昇から一転、週明けは利益確定売りに押される展開となった。現在は156.80付近で推移しており、短期的な過熱感は解消されつつある。
MACDやEMAの形状を見ても、地合いは依然として「買い」優勢である。サラリーマンや兼業トレーダーにとっては、高値掴みを避け、冷静にエントリーポイントを見極める好機到来と言える。
週足分析
巨大な三角持ち合いの上限ライン（黄色）を明確にブレイクした事実は変わらない。
先週の大陽線に対し、今週初めはわずかに陰線を形成しているが、これはブレイク後の「リテスト（裏タッチ）」の動きに近い。
かつてのレジスタンスラインが強力なサポートとして機能する可能性が高く、中長期的な上昇トレンドは揺るがないと見る。
日足分析
移動平均線（EMA）は依然としてパーフェクトオーダー（短期＞中期＞長期）を維持している。直近の陰線も、急角度で上昇する短期EMA（黄色）とのかい離を埋める調整の範疇に過ぎない。
以前レジスタンスとして意識されていたラインが、今後はサポート帯へと変わる「サポレジ転換」が期待できる位置にあり、下値は堅いと判断する。
4時間足分析
157.80付近を高値に、短期的には調整の下落トレンドを描いている。しかし、直近の上昇幅に対しては浅い押しにとどまっており、中期EMA（青色）が下値で待ち構えている。
MACDはデッドクロスして調整色を強めているが、価格が下げ渋っていることから、売り圧力は限定的である。ここからの「戻り売り」はリスクが高く、反転の兆しを待つのが正攻法だ。
1時間足分析
156円台後半でのもみ合いが続いており、短期的な方向感は失われている。しかし、長期EMA（赤色）および中期EMA（青色）がサポートとして機能し始めており、下げ止まりのサインが出始めている。
隙間時間でチェックする際は、現在のレンジ上限である157.00〜157.10付近を実体で再度上抜ける動きに注目したい。そこが再上昇の合図となる。
まとめ
全体として「強い上昇トレンド中の調整局面」である。短期的には下落しているが、これをトレンド転換と捉えてショート（売り）を狙うのは推奨しない。
- 基本スタンス： 156円台ミドル〜後半での「押し目買い」狙い。
- 注目ポイント： 調整終了のサイン確認。4時間足や1時間足で下値を切り上げる動きが出るまでは「静観」し、焦ってエントリーしないこと。
サラリーマン・兼業トレーダーは、今の調整を「安く買えるチャンス」と捉え、再上昇の波に乗る準備を整えておくべき局面だ。
