12月2日火曜日、ドル円は156円台のサポートを割り込み、一時155円台ミドルまで値を下げている。短期的な上昇過熱感が解消される「調整局面」に入った形だ。
しかし、週足レベルでの上昇トレンドは崩れておらず、現在は重要な押し目ポイントに差し掛かっている。本日は、この調整がどこで止まり、いつ再上昇へ転じるのかをチャートから分析する。
全体の様子
156.00の節目を下抜け、短期筋の利益確定売りが優勢となっている。 日足の短期EMAも割り込んだが、長期的な視点では上昇トレンドラインへの「リテスト(裏タッチ)」の動きに近い。
恐怖感に駆られて売る場面ではなく、次なる上昇に向けた「買い場」を冷静に探る局面である。
週足分析

先週の大陽線による三角持ち合いブレイクの事実は揺るがない。今週に入って陰線を形成しているが、これはブレイクアウト後の健全な調整(プルバック)と判断できる。
155円台〜154円台後半は、かつての強力なレジスタンスゾーンであり、今後は強固なサポート帯として機能する公算が大きい。中長期的な目線は「上」を維持する。
日足分析

短期EMA(青色)を実体で下抜け、調整色が強まっている。しかし、MACDは依然として高い位置にあり、トレンド転換を示唆する決定的な崩れではない。
現在は直近の上昇幅に対する半値戻し付近の水準にあり、押し目買い意欲が湧きやすいポイントだ。今日明日のローソク足が下ヒゲをつけて引けるかどうかが、反転の試金石となる。
4時間足分析

高値を切り下げる短期的な下降トレンドを描いている。現在は長期EMA(赤色)が下値を支える防波堤として機能しており、155.40付近で下げ渋る動きを見せている。
MACDはゼロラインを下回り調整の深さを示しているが、ここから安値を更新せずに横ばい推移となれば、エネルギー充填完了の合図となる。焦らず底固めを待ちたい。
1時間足分析

明確な下落トレンド継続中だが、直近では155.40〜155.50のゾーンで反発の兆しを見せている。しかし、頭上には下向きの移動平均線が控えており、戻り売り圧力も依然として強い。
隙間時間でチャートを確認し、155.80〜156.00のレジスタンスゾーンを明確に上抜けるまでは「静観」が無難だ。そこを抜ければ、調整終了と見て追随買いを行いたい。
まとめ
現状は「上昇トレンドの中の深めの調整」である。短期的には売り優勢だが、安易なツッコミ売りは焼かれるリスクがある。
- 基本戦略: 155.40付近での底固め、または156.00回帰を確認してからの「押し目買い」。
- サラリーマンへの助言: 落ちてくるナイフを掴む必要はない。しっかりと反発の陽線が確定してからエントリーしても遅くはないため、本日は「反転のサイン」が出るのを待つ時間帯とする。










