ドル円はついに長期の三角持ち合い下限を明確に試す展開に入っており、下抜けの兆しが強まっている。
週末の米CPIを控え、ポジション整理の動きも入りやすく、兼業トレーダーにとっては戻り売りのチャンスが近づいている可能性が高い。
方向感が出始めた今、静観から攻めへの切り替えも視野に。
週足分析|下限ギリギリの攻防、ブレイクなら長期転換

週足チャートでは、長らく続いた三角持ち合いの下限ライン(上昇トレンド)を明確に試す展開。
ローソク足の実体が下限ラインにかかっており、今週の終値次第では「下限ブレイク」として長期の売りシグナルが点灯する。
147円台後半からの反発が鈍いことも、売り目線を裏付けている。
日足分析|水平線146.764円割れ目前、レンジ崩壊の兆し

日足では赤い三角持ち合いの終端に位置しており、なおかつ水平線146.764円を下回ろうとする動きが確認できる。
実体ベースではまだ踏みとどまっているが、ヒゲの下抜けや戻りの弱さからも、ブレイク予兆と見てよい。
割れれば戻り売りの好機と判断。
4時間足分析|下方向を試す動き、売りが入りやすい局面

4時間足では、直近で高値を切り下げながら下値を試す動きが加速しており、トレンドライン下抜け後の戻しも弱い。
チャネル下限を抜けて以降、147.50〜147.70での戻りはすべて売りに叩かれており、上値の重さが目立つ。
反発しても売りが入りやすい状態。
1時間足分析|ネックライン下抜けで売り優勢に傾く

1時間足では、146.764円を一時的にブレイクし、その後反発。
しかし戻りは147.40付近で頭打ちとなり、ネックラインを下抜けたことで売りの優位性がさらに高まっている。
短期トレーダーにとっても、戻り売り戦略が軸になる場面。
戦略シナリオまとめ
- 146.764円を終値で明確に下抜け → 戻り売り狙い
- 147.80を上抜け → レンジ復帰として静観
- 今の価格帯(147.30前後) → ポジション構築は慎重に、指標前の値動きを見極める
まとめ
ドル円はついに三角持ち合い下限をブレイクしそうな展開へ。
水準的にも147円割れが見えてきており、ファンダ(米CPI)も控える中で、兼業トレーダーは静観から戦略的な戻り売りへとスタンスを変えるタイミングに来ている。
注目ラインは146.764円、ブレイク後はスピードが出る可能性がある。
