ドル円は150円台を維持しながらも、上値の重さが際立つ展開。
週足・日足ともに上昇トレンドを維持しているが、短期足では戻り売り圧力が強まりつつある。
148.16円付近のサポレジ転換が中期の分岐点となり、今週はこのラインを軸に押し目買いか戻り売りかを見極めたい。
週足分析

週足では三角持ち合いの上限を試した後、上ヒゲを残してやや失速。
EMA20(148.30円)とEMA75(148.15円)がほぼ重なる位置で強い支持帯を形成しており、150円台前半での攻防が続く。
依然として中長期の上昇トレンドは崩れておらず、押し目が入れば再度152円方向への試しが視野に入る。ただし、148円を明確に割り込めば一段の調整に警戒。
日足分析

日足ではトレンドライン上抜け後の押し戻しが進行中。
150円を一時的に割れるも、EMA20(150.20円)付近で下げ止まりの兆候。
8月から続いたレンジ上限を上抜けた後のリテスト局面であり、148.16円がサポレジ転換ラインとして機能するかが焦点。
反発が弱ければ150.80〜151円付近で戻り売りが入りやすい構造。
4時間足分析

4時間足では150円台前半での反発を見せているが、EMA20とEMA75が重なる150.70円付近が上値の壁。
直近では下落波の戻し局面で、戻り売りを仕掛けるトレーダーが増加している。
上昇の勢いは鈍化しており、151円を明確に超えない限りは再度149円台への押し戻しが想定される。
1時間足分析

1時間足では、EMA75(152.07円)を下回る展開が続き、短期的には下降トレンドが優勢。
152円台からの戻り売りが続いた結果、150円台で下げ止まりつつも反発力は限定的。
短期トレーダーは150.50〜151円台での戻り売り、もしくは149.80円割れからの下方向追随を検討したい。
戦略シナリオ
主軸は戻り売り優先。
150.70〜151.00円の戻りを待って売りを狙う。上抜ける場合は静観とし、再度の高値更新(152円突破)でトレンド再開を確認してから押し目買いへシフト。
下方向は149.80円、次いで148.16円のサポートが意識される。148円台を割れると中期の上昇トレンドが崩れ、147円割れまでの下落も想定。
まとめ
ドル円は150円台維持も上値は限定的。
中期は上昇トレンドを維持しているが、短期は戻り売り優勢の展開。
今週は148.16円を軸に買い支えが入るかどうかに注目。150円台後半の戻り売りを中心に、明確なトレンド再開までは静観が妥当。
